フリースクール・親の会の作り方
今までTwitterで「フリースクールの作り方」についてバラバラに書いてきたものをここでまとめながら、一人でも多くの「フリースクールや子どもの居場所を作りたい」と思っていらっしゃる方がそれを形にできるよう、ノウハウをさらに足し込んで使えるページにしようと思います。
また、親の会を立ち上げたい、とおっしゃる保護者さん、最近多く出会うんですよ!
素晴らしいですねぇ。
私は、そういう方々をサポートするシステムを作っていきたいともずっと思っています。
«フリースクールの作り方»
①フリースクールを作る前に
Q、設立者は何か資格が必要ですか?やっぱり教員免許がないと無理ですか?
A、必須の資格は何もありません。ただ、教員免許や心理系の資格などがある方がより良いとは思います。(久保は何の資格もありません!)
Q、設立する時にはどこかに届け出ますか?教育委員会とか。
A、個人事業として、地域の税務署に会社設立の届出ができればOK。
教育委員会に届け出ないと、その地域でフリースクールが作れない、なんてことはありません。ただ、むしろ、「こんなスクール作りました、今後よろしくお願いします」と、スクールを知ってもらうために、開校後に挨拶に行くのは、とっても効果的(なこともあります)。
Q、税務署への届け出、って難しそうですね…。そういうの全く詳しくないんですが。
A、税務署にある「開業届」というものを1枚書けばOK。そこには、「いつ開業したか?」「屋号は?(会社の名前のこと)」「どんな業種か?」など、そんなに悩まずに書けることの記入欄があるだけなので、大丈夫です。はんこを持って税務署へgo!びっくりするほどすぐに会社って作れるんです!(ちょっとあっさりしすぎじゃない?と思うくらいです)
ただし、個人事業を行うのですから、確定申告は必要になりますので、それについては多少勉強したり、税務署に質問したり、が必要になると思います。
また、申告免除になる、とか青色申告にする(その場合は開業届と一緒にもう一枚書類の記入が必要です)とか、収入によっていろんな違いが出てきます。これは、毎年2月に冷や汗をかきながら確定申告の書類を作っている私が危うげな知識で説明するより、プロの方のサイトやYouTubeで確認されるのが良いと思います💦
Q、金銭的に余裕ないので、スクールやりたくてもやれないんです。
A、私も全くありません!
ですので、私は自宅で始めました(今もです)。それがベストとは言いませんが、かかる費用って、大きなものは「場所代」と「人件費」だと思うんです。だから、「家で」「1人で」始めてみました。
安価で借りれる場所、とか、気の合う仲間、とか「場所」と「人」がうまく見つかっていくと良いですよね。そのためには、「自分はこんなことをやろうと思っている」というアナウンスをいろんな方にしてみることです。思いがけない縁が繋がることがありますよ!
または、市議さんに相談する、地区の自治会長に繋がる、近所の人に良い物件がないか聞いてみる、など(私がやったことの一部です)。
☆ここで私の場合のお話☆
スクール、初めは週2からのスタートでした。他の日は外にお勤めに出て、現金を稼いで!それでも、それまで週5で働いていた私は一時的に収入が減りました。
ここで、一つ目の課題「収入が減った分だけスクールで得るには?」を考えて、「何人入ってくれればそれができるかな?」を計算しておきました。この時のマイナスは、多少主人にも協力してもらったかな。でも、そんなに長い時間ではありませんでしたよ!広告宣伝すればするほど、生徒は増えます!(広告宣伝についてはまた別項で説明します)
1年後、一つ目の課題はクリアできてはいたものの、収入が安定したわけでは全くありませんでしたが、二つ目の課題「スクールを週5」にして、お勤めは辞めました。なんの根拠もないので、責任取れないですが、私は個人的に、「時間も場所も、スペースを開けないと、新しいものは入ってこない」と思っているので、まずは時間のスペースをしっかり取ることに。すると、週5にした月から早速毎日通う生徒が入ったり、今までの生徒が通う回数を増やしたりしてくれて。
結果、週5スタートの時点でコンスタントに通う生徒は4名(うち1名は息子)だったのに、半年後には毎週くる生徒が8人、月に数回来る生徒が4人になりました!
とは言っても、誤解のないように!
ハッキリ言います。「この仕事は、儲かりません!」
「お月謝高くとってるんだから、さぞ儲かるんでしょ?」的なことを暗に言われることがあるんです。でもね、それはない!絶対にない!
だって、何の補助金も支援も行政からもらえないのだから、月謝はどうしても高くなる。でも、高くしたい人はいないんですよ!この仕事したい人にそんな人いない。だから、スクールを運営し続けられる、かつ自分も「生活はできる」程度のラインの月謝価格で提供するんですよ。それでもかなり高くなります。「もうちょっと安かったら、週2以上来たいんですけど…」なんて生徒に言われるんです、許す限り下げたいのが心情です。
だ!か!ら!儲かりません!
でも、儲けたい人はこの業界にはそもそも入らない(と信じています)ので、心配はむしろ「赤字になり続けるような仕組みは避けてください!」ということです。
サポートする側の人間が立ち行かなくなった時、一番迷惑を被るのは「子どもたち」だということをお忘れないように!
「赤字になり続けるような仕組みの避け方」って、それが一番知りたいですよね!
なにぶん、私もそれについてはもがいているところですから、高い位置から「それはですね〜」なんてとても言えませんが、追々書いていこうと思います。